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レイン少尉が帰ってくるまで、暇だった僕は、休息所でイスに座り周りを眺めていた。正確に言えばボーッとしていた。
よく見ると、少しはなれたところにも陸軍の制服が見えた。階級までは不明だが・・・左胸の略綬章から判断するに・・・中尉か大尉・・・だと思う。
性別も分からない。
その陸軍士官は海軍士官と話していた。同じく階級は不明だが、略綬賞や右胸にたれている、飾緒を見る限りたぶん参謀、それも佐官級だろう・・・
だが、海軍士官のほうは身長が低かった。
何の会話をしているかは分からなかったが、海軍士官のほうが首を振っていた。次の瞬間、陸軍士官が膝蹴りを食らわした。あっという間の出来事であったが、海軍士官のほうは吹っ飛び制帽が飛んだ。
陸軍士官は気絶した海軍士官に歩み寄ると制服を剥ぎ取り走り去っていった。
(゜д’゜:)「なんだ・・・・?」
驚きつつもかかわらないほうが良いと判断し無視した。
ちょうど視線を変えるとこちらに向い走ってくる者たちが二人見えた。
(゜∀゜ノシ「おお~い!つれて来たぞ~」
一人はレイン少尉だ。猛スピードで走りながら何か叫んでいる。
そして、もう一人。おそらく上司だろう。なかなか偉そうだ。略綬は三段あり階級賞もレインのそれより多い。テナー種だ。
(´皿`;)「速いッテナー!待ってほしいッテナー・・・」
が、追いつけていない。
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