祐樹

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祐樹

瀬戸が乗船し 一週間が過ぎようとしていた。 初日に比べ 瀬戸の視線も気にならなくなってきていた。 最近はたわいない話も 少しするようになっていた。 モーニングタイムに突入する頃 周りの乗務員たちが バタバタと動き廻る中 流海は 瀬戸に朝食を持って行くため スウィートルームに向かう。 初日だけは 青木も一緒だったが 2日目からは 流海、1人で瀬戸の世話をしていた。 瀬戸はもっと わがままを言ったり 無理な要求をしてくると思っていたが それもなく むしろ、どのお客様よりも 楽だ。
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