動揺

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祐樹は戸惑っていた。 流海の前に現れることは 流海にとって危険を冒し兼ねない。 青木と話をし 祐樹がマーメイド号に乗船することになったが 青木は反対していた。 それを祐樹が強引にお願いをし 乗船させてもらったのだ。 青木は言っていた。 「今はまだ、危険過ぎる。」こと 「流海に刺激を与える発言は辞めて欲しい。」こと。 だが、 祐樹は『人魚姫』というキーワードを口にした。 恐らく、先程 流海の様子が微妙に変わったのも 『人魚姫』というキーワードかもしれない。 まだ、早過ぎたか? だが、いずれ流海は ある問題に向き合わなければならない。 例え、どんなに辛い結果が待っていようとも。 祐樹は誓った。 どんなことが待っていても 流海を守ろうと。 どんなことがあっても 流海の側にいようと。 やっとの思いで人魚姫に会えたのだから。
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