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まあ、正確には
｢俺、もっと華奢な子がタイプなんだよね｣
だったけど。
まあ、それを言ったところで
桃花が困るのには代わり無いし。
｢それ、野々村くんが言ったの?｣
とても静かな口調だった。
静かな口調でも
その顔は笑っていなかった。
｢うん。でも事実だし仕方ないよね。だからあたし諦める。外見を言われちゃ何もできないもん｣
本当は、何もできなくなんか無いって分かってる。
努力すればいい話なのも分かってる。
でも、傷つくのが怖いから
また言われるのが怖いから
あたしは野々村くんから逃げるんだ。
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