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「お言葉に甘えたいのですが、自分はこれから"仕事"ですので」
「…そうかなら仕方がねぇな。 わざわざ有り難うよ」
「いえ。 では、失礼致します」
そう言うとシグルドは音もなく、その場から姿を消した。
アレウスは玄関を閉め、封筒から書類を取り出し、軽く目を通しながら仕事部屋に向かった。
仕事部屋に入るなり、アレウスは舌打ちをする。
「…奴らの狙いはこれか…」
忌々しそうに呟いた声は、室内に静かに響いたのであった。
第7話 完
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