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「返事はさせてくんねぇか?」
「えっ…?」
「藤堂はいらないかもしんねぇけど、返事ぐらいはしときてぇつうか、なんつーか…藤堂に返事しないのは、悪い気がしてさ。」
「相良先輩………わかりました。それじゃぁ先輩、返事お願いします。」
「さんきゅ。藤堂が告白してくれてうれしかった。藤堂は可愛い方だし、俺はこんななりだから、なかなか話し掛けてくれるやつもいねぇし。………でも…それでも、俺は輝が好きだから。だから、ごめん。藤堂の気持ちには、答えられねぇ。」
「…相良先輩……。へへっ、ありがとうございます!最初は僕の気持ちだけ伝えるはずだったけど、きちんと先輩から返事が聞けてスッキリしました。ほんとにありがとうございました。」
そういった藤堂は笑顔で俺に頭をさげた。
「それじゃぁ、相良先輩、向井のこと頑張ってください。」
「あぁ、ありがと。」
「それじゃ。」
藤堂が去り際に扉の方みてたけど、なんだったんだろうか。
「ふぅー。」
まさか、コクられるたぁーなー。
気持ちを落ち着かせるために、タバコを吸う。
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