100km/hのAce

三橋高校、野球部

そして、学校の玄関に行くと、張り出されている紙を見つけた。

『新入生は体育館、集合』

人の波に身を任せ、俺は難無くたどり着いた。

三橋高校の校長やら、教頭の話しを聞かされた後に待望の部活紹介が待っていた。

背のおかげで１番前の列でデモンストレーションを見ているのだが･･･

（みんな、背高いなぁ･･･）

非常に虚しくなっていると、野球部が紹介された。

「野球部部長、二年生の赤羽亮です」

（さっき、慌てて走っていた人だ･･･凄かったんだ）

「ちょうど一年が経ち、同好会から部へと昇格しました！
みんな、来て下さい！ 待ってます！」

練習の一部を見せて、部長が部員を集めて、一礼した。

その後、全ての部活紹介は終わり、新入生は解散となった。

もちろん、帰り際に野球部の見学をするつもりだ。

「お、サワじゃねーか」

玄関を出て、グラウンドの方へ足を運ぼうとした時だった。

幼なじみである、小南春喜と遭遇した。

「お前も受かったのか？」

「な、なんとかな」

追加合格ということは伏せることにした。