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だが偽装として稼動する音楽プレーヤーのプログラムも、実は通称ジョブスと名付けた、音楽データをプログラムのように扱えるAIプログラムで真帆の自信作。
他のビルやアンディのAIプログラムよりも数段優れており、常に母が勤めるトライデント社の中枢に音楽データとして寄生して、世界で最も高性能なコンピュータシステムの能力を真帆の手のひらで操作可能にしていた。
この三人が(自作のAIプログラム達)入学当初の真帆の友人であり兄弟で家族のような者達だ。
真帆の両親は二人とも科学者で、物心付いた時から、研究所に篭りっ放しなので、自宅の広いマンションはいつも真帆一人で生活していた。
小学校5年までは母方のお婆ちゃんが真帆を育て可愛がってくれた。
ただ過保護に育て過ぎ、休みたいと言えば学校を休ませ、両親がマンションに設置した研究用の高価なパソコン機器を、玩具のように触っても怒る事もしなかった。
真帆は一日中パソコンに噛り付き、お婆ちゃんが亡くなった小学5年の頃には父と母と毎日連絡を取るために使っていた、映像チャットソフトを改良し、“ビル”を組み上げていた。
当初は別々の研究所に勤める両親の姿を眺めるだけだったが、会話させ、研究所の全ての監視カメラを表示可能にさせ、二人の研究所のあらゆるデータを自由に検索し取り込みビルは大きくなって行った。
最終的にマンションの設備では容量が足りず、当然のように父の研究所の巨大なコンピューターに移行させた。
それからOSが違う母の会社へジョブスを、ついでに中学高は全寮制と聞き、情報を調べて、アンディを製作、入学後すぐに潜り込ませた。
もちろん父も母も知らない(はず)だし国や企業、学校にもばれていない。
化け物のような才能を持った真帆だが、ここではただのパソコンお宅の中学
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