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「ちょ、ちょっと待て。それは推理じゃ無く勝手な想像じゃないか。それに何の手掛かりもなくそれらしい事言うなよ。お前はやっぱエルフエルフしてるな~」
「エルフエルフしてるってナニよ」
アレイスタは少し焦りながら話を止めさせた。
──シャー、シャー、シャー、シャー、シャー、シャキーン。
彼は大切な大剣を砥石で丁寧に磨ぐ。そして改めて手掛かりとなる事情を話し始める。
「なんか今日は朝から不快な事が多いんだよな。時に朝から心当たりのあった事を抑えておきたい」
そんなことを言いながらキメ顔を晒すアレイスタ。何故かそれを見ていた彼女らの目には自然に、かつ印象よく見えたらしく、好感度が少し上がったようだ。
「おぉ探偵みたい」
「ニャ。精が出るなアレイスタくん」
まず不思議に思った事はギルドに来る時だった、とかいうシチュエーションから始まった。
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