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実はアルバは幼い頃から何事も兄のカルボに負かされてばかりだった。どうしてカルボに勝てないのだろう──そう考えて止まないのであった。
アルバはリーミスの飼い猫(?)であるが、その上にアルバとログは既に運命的な出会いを果たし、お互いに絆のようなものが芽生え始めていた。 気分が高揚するアルバはログとの関係を話したくてたまらない様子。
「そんなことより白猫を救った魔術師の話の続きを聞いておくれミャ!」
兄、カルボよりもすごい魔法が使えたら──
「うっせーな、それどころじゃねーよ」
アイレスタはそんな気分が高揚しだした白猫を黙らせようとした。
「いや、実はその話の続きが、これからの真相となる」
ログは二人の表情を謀ってそう言うが、みんなは首を傾げて何が何だかサッパリ解らなくなり黙ってしまった。ただそれは、アイレスタとアルバの理想の融合であった。
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