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床板を貫くような鋭い爪が生えた脚でがっしりと四つん這いをしている。
さらに大きな特徴は皮膚の硬い草食獣でも補食するためか、はたまた強い天敵から身を守るために付いているのか、とにかく大きな二本の牙が備えられている。
その姿、貌は率直にいうとより大きく強力的に進化した魔獣トカゲ。
「マスター! どーなってるんですか!」
あまりにも急な展開で怯える人も少なからずいた。もちろん皆の視線はその獣に向けられるのだが、同時に最も危険な状態にあるサラに注目が寄せられた。
「サラ!」
「知り合い!?」
名を叫んだのはアイレスタ。そのまま真っ直ぐ獣まで駆け寄り、限界まで近付いた。
大剣を片手に獣に飛び掛かるとその獣は回避することもなく長い尻尾でアイレスタを叩き返した。
「アイレスタさん!」
っ… … ダメ、足が竦んで… … 。
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