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すかさずアイレスタは大剣を振るうが、硬い牙に弾かれその反動で後方へ流れた。
「あぶねーな、リーミス!! お前は専門の魔法でも使ってればいいんだよ!」
「だってあの女の人が危なかったんだもん!」
そんな言葉を吐いて大剣士と魔法少女が獣の前に肩を並べ立ち塞がった。だが、容赦なく暴れる獣を相手に二人はじっと立ち塞がっている訳にはいられない。
その光景を見ていたログは唖然としていた。しかし、彼は獣なんかに動揺していた訳ではない。
『サラ… … !』
心の中で名前を呟く。何か懐かしいものを見ているようだが、目線を隣にずらすと人と獣が闘いを繰り広げている。ログはそんなことお構いなしにサラの所まで駆け出していった。
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