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リーミスは泣きそうになりながらも超魔法を唱えようとした。またあの時みたくなりたくはない、と… … 。
「ブレス攻撃です! 皆さん防御体勢に… … 」
フローラが少し怯えた声で叫んだ。
それもそのはず、この程度の獣とはいえど狭い所で何か吐かれてはギルド、どうなると思う!?
「トル、絶対防御魔法リーミス式!」
リーミスはログを見習い、まだ未完成の魔法に手を加え〝応用〟という形で獣の顔の前へ跳び降り、防御魔法を模倣とした。とにかく今リーミスは本気である。
「よ、よすニャ、リーミス!」
するとリーミスの背中の羽が弾けるように消えてなくなり、同時に獣の口に結界が張られた。この時展開したものは防御魔法ではなくもろ結界であった。
リーミスは魔力の大半を失いその場に屈み込んでしまった。口を塞がれた獣のブレス攻撃は治まったがすぐに結界は破れた。結界の応用は生命には効かない魔法なので無理もない。
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