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「えい!」
迅剣士サラは獣の隙を狙い目を回させた。タイミングを謀ったフローラは闘いを覆させる。
「アイレスタさあ~ん、支給品で~す」
「サンキュー、フローラ。よしリーミス、拘束だ… … っておーい!」
リーミスはログによって安静にされていた。その姿まさに花の上で休息する妖精、二匹の猫に囲まれ酒場のカウンター席に腰かけている。
「エルフエルフすんなよ!!」
「待て、彼女は悪くない! 拘束か、俺が封じよう。… … エルフエルフ?」
ログは獣が目を回している間、足元に術式を一瞬で書き入れた。応用を極限までに凝らし過ぎたためか、ログの駆使するこの古代魔法は限りなくデータ化されている。展開しては同類項をまとめ、くくり出し、できるだけシンプルに仕上げる。
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