第一世 ロストキャンセル

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「魔法を知らずにこのギルドに入ったのか?」  アイレスタ達は自分の魔法を紹介し始めた。  古術士ログは黄色いオーラの魔法、メイズキャンセル。魔法少女リーミスは召喚士に成すべく妖精の具現魔法。そして、大剣士アイレスタは紫のエフェクトが跡残る紫閃光の大剣・エターナルヴェノム。  アイレスタは銀色の大剣に意識を集中すると→紫に光る→ポケーとする→ただの大剣になる→意識を集中する→紫に光る→ポケーとする→ただの大剣になる。 「フェアリーコール・トゥー、木精の羽」  魔法を唱えたリーミスは白い光と共に妖精の羽が背中から生えた。そんなすっかり回復したリーミスは優雅に紅茶を啜っている。 「やっぱお前はエルフエルフしてるな~」 「あれ? 魔女って普通ホウキに跨がって飛ぶものじやない? ってか魔法少女? ってかもろ魔法世界に魔法少女? え、エルフエルフ?」 「つっこみすぎニャ」  確かにリーミスは背中に授けた羽を利用し宙に舞っていた。そもそもこんな魔法は必要なのか、と。 「ぶぶーー!」 「あコラ、汚ぇーなてめぇ!」  それを聞いたリーミスは飲んでいた紅茶を吹く。運悪くそれをもろ浴びてしまったというアイレスタくん。
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