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「サラ、実は」
ログが出したものはあの紺碧の琥珀が填められた魔法道具。ログはこれをある人から預かっていたらしい。
樹身精の迅剣・ドリュレイド、ログはサラのものだと言って差し出した。
「……ありがとう」
サラは丁寧に柄を握るとちょっとした手さばきをする。スパパパパ──サラは手慣れていた。
大物、小物と問わないバランス型の迅速な片手剣、その名も迅剣。この地方で狩猟器と呼ばれるほど狩りに適した種類である。迅剣士・サラの得意とする剣の分類だ。
「ありがとう!」
初めての魔法道具を手にしたサラは再び気分が高揚した。
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