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「私はレオンハルト・クラインドル。貴方がソル・カーマインを名乗る者でおられるか」
「名乗る者? おっしゃる意味が分からない。悪いが急用のため揺らぎ倒してる暇もないのだが?」
味噌をお湯で溶き海藻などを入れた汁を飲み干すと慌ただしく立ち上がる。
「君、頭悪いだろ、誤魔化しは効かないぞ。私はカーマイン本人が部屋を開けた時を見計らって侵入した、と見ている。正体を明かせ曲者」
すると何やらソルの形態が変わり女性の姿となった。おそらくこちらが本来の姿であろう。
「… … ミミック?」
「正体を隠すものはそう簡単に明かさないよ。考えてみたら分かるでしょ。ニャハハハハハ。あ、そうそう因みに僕の名前は紛れもなくソル! ここ重要だよ」
「おのれ! それはどういうことだ。意味が通ってないではないか!」
「夢旅人、強制睡眠(ナルコレプシー)! なんちゃって☆」
「魔法!? … … しまった!」
レオンハルトは女性形態ソルの魔法を受け、耐え難い眠気に襲われその場で眠り込んでしまった。
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