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彼女はギルド運営の華、受付嬢・フローラ。通称〝仲介役フロさん〟。
フローラがアレイスタに顔を屈めて表情拝借。いくら捜しても見つからないし、彼にしても早くギルドに届いた依頼をこなして金を稼ぎたいと思うばかり。
しかし、依頼を受注するには契約金が必要。だからひたすら財布を捜す。
このような無限ループは断ち切れることなく続いているのは彼も気付いているであろう。フローラはアレイスタの表情を見計らいようやく現状理解。それを深く考えると… … 。
「ぬぅあ~、財布~!」
人一倍心配性なアレイスタくん、ついつい焦ってしまう。
「そう焦ること無いよ~」
そこに桜色の長い髪をした少女が現れた。彼女は魔法の杖であろう棒切れを片手に、 黒いローブを羽織りその桜色の頭を覆い隠す大きなとんがりボウシを被り典型的な魔女の姿をしている。
何よりも特徴的なのは背中に生えた羽!? 彼女はまるで人間界に紛れた妖精のような雰囲気を放っている。
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