第一世 ロストキャンセル

9/96
前へ
/96ページ
次へ
 そしてその黒猫を見た受付嬢・フローラの瞳が輝いた。 「わあ、ネコさん!」 「だからネコさんじゃないカルボなんだニャ、キリ」  黒猫はカルボと名乗る。アレイスタは背中から大剣を取り出し大切そうに布で拭くと魔法少女に問い始めた。 「なんだリーミスか、何か物が買える貴金属の入った袋的なアレ知らないかい?」 「ん? 財布のことか? 落としたのか?」 「うん… … それ… … 」  するとカルボは「なんで遠回しに言うのニャ!?」とつっこんだ。さあ、何でだろうね。  再び落ち着きを取り戻したアレイスタ。魔法少女・リーミスは目を泳がせるがすぐに止まった。 「そう焦ること無いでしょー」 「はい、… … はい?」
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

104人が本棚に入れています
本棚に追加