獣道

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激しい雨の滴りにも 孤高の息づかいの影 黙々とひた走り抜く 静寂な裏側の本質 薙ぎ倒され波を見る 心臓に癒着する蒼 鈍く淀む葉の海 優しい光の休息 振り返れない腓 研ぎ澄まされた第六感 月の導きと風の声 闇夜に開ける口ひとつ 誘(いざな)う詠は 星の涙 妨げるのは人の絶対絶望 子守唄さえかき消され 闇夜の口は閉じられる
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