おまけ1

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「…まぁいいわ。 で、いつからそんなことになってたのかしら?」 「…え、それ聞いちゃう?」 「聞いちゃう」 悪びれる気もない馳那に、溜め息をつきながら義母が詰め寄ると、ヘラりと困ったように笑って馳那が香椎を見る。 それに、問答無用の笑みを浮かべながら、義母は圧力をかけた。 「…………………あ…っと………、 義母さんが初めてこの家に来たとき…?」 「…………………………はぁ」 苦笑して答えた馳那に、それを聞いた義母は盛大に突っ伏して、疲れたように溜め息を吐き出す。 「稚早ちゃんから『馳那は節操がないから気を付けなさい』って言われてたんだったわ……早々に手を出されてたなんて…………… いくらなんでも、中学生に節操もなにもないと侮っていたわ……」 実の母の名前がそこに登場して、更にあまりの言われようなことに、否定もできず馳那は渇いた笑いを張り付ける。 目の前で頭を抱える義母に、香椎に苦笑を向ければ、彼女は複雑そうに馳那を見て、そして視線をそらした。 「義母さんが変なこと言うから…」
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