バカの血～FINAL～

世代交代

ｰ立花工業音楽室ｰ

「雅ちゃん！行かねえのか？」

雅人「行くに決まってんだろ！電話中だから黙れサム」

蜂屋雅人・立花工業二年、蜂屋派トップ、アイドルばりの甘いマスクを持ちながら、喧嘩では関節技を得意とする非情な男

金崎「雅ちゃん！誰と電話？彼女？」

金崎サムエル・立花工業二年、蜂屋派、日本とブラジルのハーフ、小学校までカポエラーを習い、中学から始めたサッカーは３ヶ月で県代表に選ばれる程の脅威的な運動神経を持つ

雅人「何言ってんだよ！俺が愛してんのはお前だけだよ」

雅人は電話相手には甘い声で囁いているが、金崎を見る目は一切甘さがない。

金崎「シカトやめてー！ハッハハ」

福沢「サムやめろ！そろそろアイツマジでキレるぞ」

福沢秀樹・立花工業二年、蜂屋派、頭がよく、蜂屋派の作戦隊長

雅人「もういいよ、んじゃあ行こうぜ！」

雅人は携帯を握りしめ、少し不機嫌そうな表情で立花工業を後にした。