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桜が咲き乱れる4月。
私は、晴れて
この中学校に入学する。
《格好良い人いるかな?》
《早く部活に入りたいな》
そんな期待を胸に、
真新しい制服を着ての入学式。
[生徒代表は…――。]
校長先生の長い話。
《あ~あ。今頃、私は生徒代表だったかもしれないのに…》
そんな事を思いながら、
ボーっとして入学式を終える。
教室に戻ると、
「よぉ!お前もか!」
「きゃぁ!同クラだね!」
と騒いでいる。
「彩乃!」
ふと、後ろから
声をかけられる。
「菜々美~!」
小学校からの
幼なじみの菜々美。
どんな時でも
一緒だった、幼なじみ兼親友。
「中学校でも幼なじみかぁ~?」
菜々美がからかい混じりに
茶化してくる。
「嫌なの!?」
菜「嘘っ(^^)v」
「やったなぁぁ!」
そんな他愛ない会話が続く。
ガララッ!
扉が開く。
一斉にみんなの視線が
扉に降り注ぐ。
「席に着いて下さい。」
とても優しそうな先生が
入ってきた。
「でわ、これからも友と学び
そして競い合って下さい。
でわ…解散っ!!」
そして、他のクラスの子と
話ながら帰る。
そして、私の入学
一日が過ぎた。
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