プロローグ

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バンッ!! 入れ替わるように音を立てて誰かが入ってくる。 「先生!」 男は驚いた顔をする。 「せ、先生!悠が居たはずだけど、無理矢理されたんだなっ!?」 「…。」 女は怯えた様子だ。 「…とりあえず、俺の上着羽織って。」 男はグっと手に力を入れる。 「千織…。守れなくてごめん…。」 男は千織の身体を抱きしめようとした。すると、千織は男の胸を押さえる。 「ひ、紘斗…。わ、私、もう、汚くなっちゃった…。」 涙声で訴える。 「汚くなんかない!俺がずっと傍に居るから!」 「う、うん…。ありがとう。」 暫くして先生は、学校を辞めた。連絡も取れなくなった。
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