第1章*ハジマリは桜の下で

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  くしゃあっ 「う、わ…!!」 癖っ毛娘、くしゃあって笑って 「ぐへっ」 ………ん? 今心なしかすっげぇ可愛らしく笑った癖っ毛娘の方から、すっげぇおっさんくさい笑いが… 「ぐへへっ!花びら3枚目ゲットぉおお!!願い事は…うん、学園BLひゃふうぅう!!☆」 …気のせいだ。俺は何も見てない。 あ、聞いてもいないからな。 夢だ夢だ夢だ!覚めてぇえ!! 俺は心でさうざんと千尋の言葉を復唱していた。 「ん?誰アンタ?」 ぎゃっ!気づかれた!! 「あぁー…いや、そのぉ…」 「…新入生?」 「あ、はい!あの先輩ですか?」 「新入生だけど?」 「え。」 新入生かよー。てか入学式どうしたんだよコイツ。 ……入学式? バッ!! 時間 9時6分 開始時刻 9時 「だぁああぁああぁぁあ!!!」 俺は走った。 癖っ毛娘を放っておくのはどうかと思う? 確かにな、だがしょうがないんだ。 俺は、 「癖っ毛よりストレートだぁあぁあぁあ!!!!」  
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