第1章*ハジマリは桜の下で

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  由李さんから鼻にテイッシュを突っ込まれながら俺は考えた。 ーあの癖っ毛娘、入学式出たのかなぁ。 いや普通に無理か。 つうか、笑った顔すげぇ可愛いのに笑い声が…後癖っ毛…。 色々考えているうちにニヤニヤしていた気もするが、ふと俺は思い出した。 …そういえばアイツ、 『学園BLひゃふう!!!☆』 とかほざいてたなぁ。 …『BL』って…なんだ? 俺は無い脳内で懸命に考えた。 びー…ば び ぶ べ ぼ、 ば ばいおれんす? える…ら り る れ ろ、まんす ばいおれんす、ろまんす バイオレンスロマンス 「学園の暴力的なロマン…」 「バイオレンスはVよ。 しかもロマンスはR。」 「え。」 なぜ俺の脳内会話がわかった! つうかVとRかよ!!全然違うものが成り立ってんじゃん!! 「いや、普通に心の声駄々漏れよ晴斗君。」 …とりあえず、由李さんが超能力者な訳ではないようだ。
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