10人が本棚に入れています
本棚に追加
由李さんから鼻にテイッシュを突っ込まれながら俺は考えた。
ーあの癖っ毛娘、入学式出たのかなぁ。
いや普通に無理か。
つうか、笑った顔すげぇ可愛いのに笑い声が…後癖っ毛…。
色々考えているうちにニヤニヤしていた気もするが、ふと俺は思い出した。
…そういえばアイツ、
『学園BLひゃふう!!!☆』
とかほざいてたなぁ。
…『BL』って…なんだ?
俺は無い脳内で懸命に考えた。
びー…ば び ぶ べ ぼ、
ば ばいおれんす?
える…ら り る れ ろ、まんす
ばいおれんす、ろまんす
バイオレンスロマンス
「学園の暴力的なロマン…」
「バイオレンスはVよ。
しかもロマンスはR。」
「え。」
なぜ俺の脳内会話がわかった!
つうかVとRかよ!!全然違うものが成り立ってんじゃん!!
「いや、普通に心の声駄々漏れよ晴斗君。」
…とりあえず、由李さんが超能力者な訳ではないようだ。
最初のコメントを投稿しよう!