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「勝負だ!リーシャ」
朝の市場さえ開いていないここ、王都の中心にほど近い広場に十七、八の少年の声が響きわたった。
「懲りないねぇ、あんたも」
「懲りてたまるか!」
市場にいる人達は、またやってるよ。と言うように見向きもしなかった。
「で、今日は剣か魔法のどっちだ?」
「剣に決まってる」
「そうかい、ホント懲りないな」
二人は毎度の決まりきった文句を言い合ってから、距離を取ってからそれぞれ長さは違うが同じ反りの強い木刀を手に取っう。
しかし、向かい合う姿は違った
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