始まり

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リーシャは両手を下げて自然体で。少年は正面より刃先を少し右にずらして、両手でしっかり掴んでいる。 「いつでも来な」 「涼しい顔して。 おりゃあぁぁぁ」 「なら、ローファのは苦しい顔か? ハッ」 少年の一振りをリーシャは右手に持った木刀を一閃させて受け流した。 「いつもながら言ってくれる。 ヤッ トウッ」 「なんだよ、いつものくせに。 ハッ ハッ トリャ」 リーシャの一振りでローファの木刀は飛び、勝負は決した。
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