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目を覚ますと、全く知らない場所に居た。
………………
訂正。場所というより、白い異空間的なところに居た。
何処だよここ。
なにこれ、夢?
夢ならそれでいいけどさ、現実ならこれってあれじゃない?よくある異世界ファンタジーものに出てくる白い場所なら、王道展開で神様がやって来て「手違いで殺してしまったから、チートな力をつけて異世界に転生させてあげよう!」みたいなことになるよね?
だったら面白そうな展開だね!
wktkしますねw
あれ?待てよ…。私死んだ覚えは更々無いんだけど…。
ということは、これは夢なのか…ソックス!
クソッ!期待していた分、ショックが大きいぜ!
そんなことを思っていたら背後から声がかかる。
「あのー。ちょっといいかな?」
「あ″ぁ?」
淡い期待が砕けたイライラのせいか、低い声が出てしまった。
話しかけてきた人は「ひぃっ!」と声をあげて怯えている。
おいおい。私はそんな怖い人じゃないんだよ。
ん?人…?
なんでここに人が居るの?
私は後ろを振り返ってみると。
灰色の髪にエメラルドの瞳をしたイケメンが怯えてガクガクしている。
いや、怯えすぎだろ!どんだけチキンなのこの人!?男としていいのそれは!?
まあ、とりあえず話し掛けてみよう。
「あのー」
「な、なんでごさいましょう!??」
私が話し掛けると、イケメン君は肩を震わせキョドりながら返事をしてきた。
おいおい…私がそんなに恐いのか?ちょっと低い声が出てしまっただけじゃないか。
全くこれだからイケメンは…
そう思っていたらいつのまにかイケメン君を睨み付けてしまっていたようだ。
イケメン君が怯えまくっている。
「か、神様ァァァァァァア!俺には無理です!耐えられません!」
と、イケメン君がいきなり叫びだした。
おいおい…頭大丈夫か?精神科行ってこいよイケメン君。
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