君よ、こっちを見てくれるか

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忍術学園六年ろ組、私、七松小平太は今現在、同じくろ組の中在家長次を探していた。 理由は、一緒にバレーボールをするためだ。 でも、なかなか見つからずに、ボールを抱えたままうろつくはめになってしまった… 「長次~どこに行ったのだ?」 長次を見つけて、夕食の時間までバレーをしようと思ったのに… 早くしないと日が暮れてしまうではないか!急がないと… うーん… 教室にも、長屋にもいなかったし… 残るは…あそこだな。 「よしっ行くぞ!いけいけどんどーん!!」 狙いをつけると私はいつもの台詞を叫んでダッシュした。 ーーー図書室に向かって。 ガラッ! 「長次!!長次はいるかぁ!?」 しーーーん… 「あれ?いない…珍しいな、図書室にもいないなんて」 図書室に着いたものの、長次はいなかった。 長次は図書委員長だし、絶対ここだと思ったんだが、ハズレか… しかし、図書室だけあって静かだなぁ…落ち着かない… 「あのー、七松先輩。」 「ん?」 声をかけられて振り向くと、本を抱えた一年は組図書委員、きり丸が立っていた。 「おお、きり丸か!」 「図書委員として言わせてもらいますけど、先輩声が大きいっす…図書室では静かにお願いします。」 「えっ…あぁ悪いなぁ、ついくせで。これからは気をつけるよ。ごめんな。」 きり丸の言い分はもっともだ。 うーん、やっぱり図書室はなんか居心地が悪いな、不慣れだし。
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