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「あ、あと、中在家委員長なら、奥の方にいらっしゃいますよ。こっからじゃ見えないけど、探せばいると思います。奥に行くと暗いので、灯りを持っていってくださいね。」
「あ、そうか!ありがとう!」
きり丸に礼を言って、私は図書室の奥の方に足を進めた。
奥の方は本棚が入り組んでいてちょっと暗い。
奥に行けば行く程暗くなり、灯りも減っていく。
キョロキョロしながら進んでいくと…
「あっ!」
人影を見つけた。
暗くてはっきりとはわからないが、こんな人の顔もわからない暗いの奥まで来る者など長次くらいだろう!
私は長次だと思って人影に近づいた。
しかし…
「…えっ」
そこにいたのはなんとくのたまだった。
見たことのない顔だったが、確かにピンクのくのたまの忍者装束を着ている。
普通長次とくのたまを間違えるなんてしないからかなり驚いた。
でも、向こうはもっと驚いていた。
こちらを見たまま固まっている。何か言わないと…
「あっと…読書の邪魔をしてすまないな、私は…」
「知っています」
「へっ?」
「六年ろ組の体育委員長、七松小平太先輩でしょう?」
彼女は、そう言っていたずらっぽく笑った。
結っておらず、下ろしているふわふわの青い髪がゆれる。
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