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「ありがとう、なんだか大丈夫な気がしてきたぞ」
「なら良かったです」
なんだか、急に胸のモヤモヤが晴れ、スッキリしたような気がする。
多分やっと、恵々子がこっちを見てくれたから。
短い時間だけども、確かに私を見て、一生懸命励ましてくれた。
よしっ!!
ぎゅうぅっ
「ちょっ!?先輩!?」
私はたまらなくなって強く強く彼女を抱き締める。
ちらっと顔を見ると、真っ赤になってあたふたしているが、嫌な顔ではない。
…うん、望みがないわけじゃない!!
かなり名残惜しいけど私は恵々子を話して立ち上がった。
「本当にありがとう!お前のおかげで迷いが晴れた!!」
「えっ、あっはい!」
「私はいけどんでがんばる!」
そして私は恵々子の顔に自分の顔を近づけて言った。
「恵々子も覚悟しとけよ?」
「…はい」
恵々子はボーッとしたまま、返事をした。
まぁ、意味がわかってなくても、今はいっかな。
まだまだこれからだからな!
「いっけいけどんどーん!!」
私はいつもの口癖を叫んで図書室を出ようとした。
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