君よ、こっちを見てくれるか

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おまけ ~後日談~ くのいち教室にて… 「恵々子!何ボーッとしてるの?」 卯子に呼ばれて私は振り返った。 「ふふ、ちょっと外の様子を見てたの。」 「何、なんか面白いものでもあった?」 「六年生の七松小平太先輩がバレーしてるの。…あ、またいけどんスパイクが出た、さすがね~」 「なーんだ、そんなのいつものことじゃん」 卯子はなんでそれを見てるのかわからないって顔してる。 だけど、私は今先輩を見て安心してたの。 この前はずいぶん凹んでたみたいだったから。 「…いつも通りに戻ってて良かったわ。」 いつもの元気な先輩。 あなたにはそうやって、笑っているお顔の方が似合っています。
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