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学級委員長委員会というくらいだし…やっぱりクラスをよくするための議論とかするのかしら?
あれこれ想像しているうちに、目的地にたどり着いた。
「失礼します、くの一教室のトモミです。」
名乗り、襖を開ける。
「…………………。」
ちょっとインパクトが強かったのか、私は次の言葉が出てこない。
そこは、私が考えていた委員会とは遥かに違っていた。
…最悪な意味で。
まず、上級生の二人が、だらだらしている。
一人はゴロゴロ寝っ転がっているし、
もう一人は団子を食べ、茶を飲みながらボンヤリしている。
下級生二人はもう慣れたかのように、そんなダメ先輩には目もくれず、黙々と勉強している。
そんな後輩にたまにちょっかいを出す先輩…
愛想笑いの後輩…
異常だ…
私は入り口に立ったまま立ちすくんだ。
「あ、トモミちゃん、やっほー」「こんにちは~まぁまぁこっち来なよ」
ダメ先輩二人が声をかけてきたけど、返事ができない。
「トモミちゃん?どうしたの?」
後輩も心配してくれてるけど、耳に入らない。
「あ、お客さまにはお茶!」
庄左ヱ門が私にお茶を入れて持ってきてくれる。
ちょうどいいところにゴロゴロしてた先輩の足がある。
庄左ヱ門はそれにつまずいてー…
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