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バシャッ
「…………」
お茶は見事に私にかかった。
私はようやく我に返って、叫んだ。
「…何すんのよーーーっ!!」
「…っぎゃあああーー!!ごめんなさああーーーいっ!!」
庄左ヱ門が泣き叫んだ。
「トモミちゃん、大丈夫?これでふいて~」
ちょっとビビりながらも、彦四郎が手拭いを渡してくれた。
「ありがとう…」
この二人は、
一年は組の庄左ヱ門と一年い組の彦四郎。
抜けてるけど…二人ともよい子。
こんな子達相手に取り乱してしまった…
恥ずかしい。
「…っと…取り乱して悪かったわ。もう、大丈夫よ。」
私がそう言うと、二人はほっとした安堵の笑みを浮かべた。
ふぅ、これでよし。
私は手拭いで体をふき始めた。
すると、今まで黙っていた、あの人らが絡んできた。
「トーモミちゃんっ♪こっちむーいて♪」
…ウザい…
よし、無視だ。
「トーモミちゃん♪」
「……。」
「こっち見て♪」
「……。」
「トモミちゃーん」
「……。」
「無視せんといてー(泣)」
「……💢」
「トーモミちゃ…」
「あーもう!!なんですか!?」
私はイライラして振り向いてしまった…
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