6人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
「じゃーん✨」
「っうわぁっ!?」
そこには、体格は男だけど、顔だちは私と全く同じの奇妙な生物が…
…つーか体のバランス悪っ!
私は振り向いてしまったことをかなり後悔した。
あのままシカトしてれば良かった!!
「なんなんですか、鉢屋先輩!?私をおちょくってるんですかっ!?」「え、ちょ、怒んないでよ~」
「これが怒らずにいられるか!?馬鹿にすんな!!」
あぁ~イライラするっ
この、人をイラつかせる天才は、五年ろ組の鉢屋三郎先輩。
変装の名人で、千の顔を持つ男。普段は同級生の不破雷蔵先輩の顔を借りていて、本当の顔は誰も知らない。
要するに、うさんくさい変態だ。
「うさんくさくないし、変態じゃないよ~(泣)」
「がたがた言わないでください。うっとおしいんで」
「ヒドッ」
「だいたい、いつまで私の顔なんですか。バランス悪過ぎてキモいです。」
「えーそうかなぁ~じゃあこれは?」
鉢屋先輩がくるっと一回転すると、今度は一年は組のシンベエの顔になっていた。
「余計にバランス悪いですよ!さっきからなんなんですか!!ふざけるのも大概にしてください!!」
「ふざけてないよ、ただトモミちゃんの反応を面白がってるだけさ♪」
「人の反応で遊ぶんじゃない!!」
「まぁまぁ、二人とも落ち着きなさいって、仮にも委員会の場なわけだし」
ここでにこにこしながら、もう一人の先輩が仲裁に入ってくれた。
最初のコメントを投稿しよう!