いじめっ子の本音

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ガサガサッ 私達は取り合えずグラウンドの草むらに潜んだ。 乱太郎達は何も気づかずに遊んでいる。 「さて…どんないたずらする?」「うーん…最近色々やり過ぎて、ネタがないかも…」 「罠を仕掛けて、捕まえるとかは?」 「ちょっとありがちだけど、まぁいいでしょ。それで行こう。」 「そうと決まれば、罠をセットするでしゅ!」 そして私達は素早く罠を仕掛けた。 仕掛けを踏めば、木からかごがふってきて捕まる、というものだ。さらにオプションとして、矢もふってくる。 まぁ、安全のため、矢じりは抜いたけど。 「よしっこれでバッチリね!」 トモミちゃんが不敵に笑う。 「でもさ、どうやっておびき寄せる?」 「あっそっか…どうしよう…」 でも、そんな心配はなさそうだった。 乱太郎達が使っていたボールがこっちに転がってきたのだ。 「じゃあ私がとってくるー!」 乱太郎がボールを追って走ってくる。 「隠れよっ」 ガサッ 私達は瞬時に草むらに隠れ、ワクワクしながら事を見守った。
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