いじめっ子の本音

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木の根元まで来て、ようやく乱太郎はボールを拾った。 「ふぅ…やっと拾えたよ。まったくきりちゃんったら思いっきりとばすんだから…」 ポチッ 「ん、なんか音がしたような…」ヒュー… 「…ってえええ!?なんで上からかごが!?!?!?」 ゴスッ 慌てる間もなく、乱太郎はかごに封じ込められた…。 私達は影からそれを見てガッツポーズをした。 やった、作戦成功♪ ヒュン…ヒュン…ヒュン… 「うわぁぁーーー!今度は矢がぁ!?!?」 ふふっ矢がふりだしたようね。 でも矢じりは抜いたから大丈夫なはず。 ちょっと痛い目みてもらうだけよ~ 私はにやにやしながら成り行きを見守っていた。 でも… 「!?」 見つけてしまった。 「やばい!」 どうやら、何本か矢じりを抜き忘れたものがあったらしい。 このままいくと乱太郎に大部重症を負わせてしまう! グサッ 「ヴッ」 すでに一本刺さった。 腕から血が流れ出している。 ヒュン…ヒュン… 矢は更に放たれる。 乱太郎めがけて。 もう、そこからはどうこう考えている暇はなかった。 「乱太郎、危なああーーーーいっっ!!!!!!」 私は叫んで、飛び出した。 そして……
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