6人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
木の根元まで来て、ようやく乱太郎はボールを拾った。
「ふぅ…やっと拾えたよ。まったくきりちゃんったら思いっきりとばすんだから…」
ポチッ
「ん、なんか音がしたような…」ヒュー…
「…ってえええ!?なんで上からかごが!?!?!?」
ゴスッ
慌てる間もなく、乱太郎はかごに封じ込められた…。
私達は影からそれを見てガッツポーズをした。
やった、作戦成功♪
ヒュン…ヒュン…ヒュン…
「うわぁぁーーー!今度は矢がぁ!?!?」
ふふっ矢がふりだしたようね。
でも矢じりは抜いたから大丈夫なはず。
ちょっと痛い目みてもらうだけよ~
私はにやにやしながら成り行きを見守っていた。
でも…
「!?」
見つけてしまった。
「やばい!」
どうやら、何本か矢じりを抜き忘れたものがあったらしい。
このままいくと乱太郎に大部重症を負わせてしまう!
グサッ
「ヴッ」
すでに一本刺さった。
腕から血が流れ出している。
ヒュン…ヒュン…
矢は更に放たれる。
乱太郎めがけて。
もう、そこからはどうこう考えている暇はなかった。
「乱太郎、危なああーーーーいっっ!!!!!!」
私は叫んで、飛び出した。
そして……
最初のコメントを投稿しよう!