いじめっ子の本音

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ふぅ…やっと落ち着いてきた… 「乱太郎。」 「ん?」 「ごめんね。」 「いいって。」 乱太郎はやっぱり優しい。 そんな優しい笑顔につい胸がときめく。 ちょっと悔しいけど。 「まぁ、私も確かに今日のはひどいと思うし、ユキちゃんいじめっ子だな~とは思うけどね」 「うっ…ごめんなさい」 「でも、ユキちゃんいじめっ子だけど、それ以上に優しいのも、私は知ってるから。」 「え…」 「その証拠が、今日のこの傷でしょ?」 うーん…そうなのかな? 「あのときは、ただ無我夢中で、乱太郎を助けることしか考えてなくって…」 「ほら、やっぱり優しい。自信もって。」 そして乱太郎は私を包む手を強めると、言った。 「ユキちゃんのそうゆうとこ、私はけっこう好きだからさ。」 …えっ 今のは…どうゆう… 聞こうとしたけど、乱太郎は私から離れ、立ち上がった。 そして私をまた優しく横に寝かした。 「じゃあ、もう夜だし、トモミちゃん達呼んでくるね。くのたまの長屋で寝た方がいいと思うし。じゃあちょっと待っててね!」 「えっちょっと、乱太郎!?」 乱太郎はバタバタと医務室から出ていってしまった。 えっ…と…今さっきのは…いったい何だったの…? 好きって…どうゆう好き? ちょっと期待しちゃっても…いいのかな? …どうしよう、涙は止まったけど、顔赤いのがおさまらないよ… とりあえず、トモミちゃん達が来る前に、もとに戻さなくっちゃ!! END
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