昼休みの災難

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「……うおぉぉぉぉぉぉっ!?」 マジでビビった…俺、自分がホラーの世界に迷い込んでしまったのではないかと真剣に思った。 一応、現実であると認識する。 「ハッハッハ、ビビりすぎだろ」 「いや、だって…えぇぇっ!?」 腕が取れたのに何で笑ってんの、コイツ!? キチガイか!? 「安心しろって、コレ義手みたいなもんだから」 「………義手?」 「ほら、本当の腕はこっち」 そう言って見せた右腕には……黒く細長い塊があった。 しっかり確認してみると、その黒い塊は… 「…銃?」 「そう、正確には狙撃銃」 種類は興味ないが…肘から先が銃で出来ているとは思いもよらなかった。 触ってみると、銃から脈を打っている感覚がした。 「もしかして、この腕の銃… 生きてるのか…?」 「生きてるというか… 腕が銃に変異しただけだから、触られた感触もあるし、血も流れてる」 銃に血が流れてるのか…想像出来ないな。 「強度は普通の腕よりもかなり高い… ちょっとやそっとの攻撃なら防げる 痛みはそれなりにあるけどな」 「怪我したら、血は流れるのか?」 「もちろん流れる…あんまり想像したくない画になるがな」 うん……確かに。 それこそ、ホラー映画みたいな画になるから想像は控えるとしよう。
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