part‐2

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それから、また少し経って。 聞きたくないことを聞いてしまった。 これがもし夢なら覚めて欲しい。 だって――― 「彼女、いたんだね」 和月には彼女がいた。 まだ見たことはないけど、話によると可愛い年下の子らしい。 苦笑して、和月が頷く。 「そういえば琴乃に言ってなかったね。理沙っていうんだけど、最近ちょっとね…」 話が耳に入らないくらい頭の中がぐちゃぐちゃになった。 聞きたくない、聞きたくないけど、ここで逃げ出して私が好きだってことがバレたら……友達ですらいられなくなるかもしれない。 笑顔を向けてくれなくなるかもしれない。 それだけはどうしても避けたくて。 結局動かないでいた。
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