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「返事、くるかな」
メールを送ることで頭がいっぱいになっていた私は、いつもより早めに家へ帰ってメールを作成し、何度も読み返してから送った。
ドキドキしながら返信が来るのを待つ。
こうなった時点で、もう気付いてしまった。
保志くんに惚れてしまったんだと。
「一目惚れなのかなぁ…」
容姿は別に、飛び抜けてカッコいいわけではない。ただ、あの笑顔がいつも頭に浮かぶ。
太陽のような、明るくて爽やかな笑顔。
「……あ、きた」
来たメールを素早く開く。
内容に、少し笑ってしまった。
こちらこそよろしく、よかったら和月と呼んで欲しい、と。
ちょっと嬉しい。
嬉しすぎてベッドの上をゴロゴロ転がりながら返信した。
私のことも琴乃って呼んで。
ちょっと恥ずかしいけど、どうだっていい。彼と仲良くなれるなら。
返信を送る度、和月からの返事にドキドキしながら夜を過ごした。
これから、私の青春が始まる。
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