part‐1

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  「返事、くるかな」 メールを送ることで頭がいっぱいになっていた私は、いつもより早めに家へ帰ってメールを作成し、何度も読み返してから送った。 ドキドキしながら返信が来るのを待つ。 こうなった時点で、もう気付いてしまった。 保志くんに惚れてしまったんだと。 「一目惚れなのかなぁ…」 容姿は別に、飛び抜けてカッコいいわけではない。ただ、あの笑顔がいつも頭に浮かぶ。 太陽のような、明るくて爽やかな笑顔。 「……あ、きた」 来たメールを素早く開く。 内容に、少し笑ってしまった。 こちらこそよろしく、よかったら和月と呼んで欲しい、と。 ちょっと嬉しい。 嬉しすぎてベッドの上をゴロゴロ転がりながら返信した。 私のことも琴乃って呼んで。 ちょっと恥ずかしいけど、どうだっていい。彼と仲良くなれるなら。 返信を送る度、和月からの返事にドキドキしながら夜を過ごした。 これから、私の青春が始まる。
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