part‐2

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慣れってのは恐ろしいもので、1ヶ月たらずで私たちは互いの家に遊びに行く仲になっていた。 結構色々と言い合える友達、みたいな……感じなんだろうなぁ。向こうからしたら。 と思いながら適当に過ごしていた。 今のクラスはそこそこ気に入っている。そんなうるさいわけでもないし、かといって地味なわけでもない。 平凡、というのが一番正しいだろうか。 まあ何より、和月がいることが一番良い。 「ことちゃん、また考え事してるぅ~」 「…………」 そういえば最近席替えをした。 別にいいけど、またまゆちゃんが目の前の席に。 私には何か取り付いてるのだろうか。 「まゆちゃん」 ふと、まゆちゃんに和月とのことを話そうかと思った。 実は今まで誰にも話してなかったんだけど、なんとなく…まゆちゃんになら、と思って。 「なぁに、ことちゃんっ」 「私、好きな人いるんだよね」 「……え。ええぇえ!!?誰?誰がす――もごッ」 叫ばれたら流石に恥ずかしいよね、うん。つーことで口を塞いだ。 しぃ、と手で合図すると、こくこくと頷いた。 「和月、だよ。向こうは多分友達としか思ってないだろうけど」 「あ~、そうなんだ!!絶対いける、大丈夫だよ!二人ともお似合いだしっ」 興奮しながら手を掴んでくるまゆちゃんに若干引きながら、クラスの男子と話している和月を見た。 誰にも隔たりなく見せる笑顔がやっぱりカッコいい。 「ちょっとことちゃん、保志くんのこと見すぎだよ」 「あ…そうかな?」 いつの間にか見つめてしまっていた。 やっぱり笑顔が輝いてるから見てしまう。恥ずかしながら。 そんなこんなで1日が経ったのだった。 ちなみにまゆちゃんは、親身になって話を聞いてくれた。まゆちゃんに話してよかったかもしれないな、なんて思えた。 何事も相談してみるもんだ。
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