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明らかに純血の人間ではない名前だということを知るとますます、見てみたいという興味が沸くのだが、来てないならば仕方ない。
そのような事を考えているうちに前の席の4人目の自己紹介がちょうど終わるところであった。
(自己紹介、聞きそびれちまったなぁ。)
次の自己紹介は恭真の前の席であるトンガリ帽子を被った小柄な女の子である。
「はーい皆ちゃん、こんにちはー。」
緩くそして、可愛らしい口癖でその女の子が自己紹介を始めた。
「食べること大好き!純血魔女の女の子、ピノ・アイルネだよー。ピノってよんでくれると嬉しいなっ。」
黒いトンガリ帽子に薄ピンクのリボン、大きくて丸くぱっちりとした緑の瞳、クルクルとカールのかかった少し長めのピンク色の髪が、オモチャ屋に売っいるような、人形を思いださせる。そして、驚くことに自己紹介をしながら、ピノ・アイルネはフワフワと空中に浮いている。
「よろしくねー♪」
愛想の良い笑顔と一緒にピノは最後にそう言うと浮くのを止めて席へと座った。
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