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シャツのボタンを3個ほど開けて、付けるはずのネクタイは見当たらず、ズボンには骸骨をかたどったベルト、目の色は全てを飲み込みそうな青紫色、全体的に盛られた髪の全体の色は、ほとんど黒色であるが、少し長めの前髪は灰色をしている。
「ナーガさん、遅いですよ。明日はちゃんと早く来てちょうだい。貴方の席はほら、そこだから早く座りなさい。」
メザニー先生が軽く注意をし、ナーガが席に座るように促す。
「あぁ、はいはい。この天使モドキの隣かよ。」
羽が生えた隣の生徒が目に入ったらしいナーガは悪態をついた。
「て、天使モドキじゃないです。すいません。でも一応8割近くは天使の血をついでるんです。すいません。」
天使モドキと呼ばれた生徒はパタパタと羽を動かしながら、そして、何故か謝りながら反論する。
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