1、凍りついた入学式

13/24

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
シャツのボタンを3個ほど開けて、付けるはずのネクタイは見当たらず、ズボンには骸骨をかたどったベルト、目の色は全てを飲み込みそうな青紫色、全体的に盛られた髪の全体の色は、ほとんど黒色であるが、少し長めの前髪は灰色をしている。 「ナーガさん、遅いですよ。明日はちゃんと早く来てちょうだい。貴方の席はほら、そこだから早く座りなさい。」 メザニー先生が軽く注意をし、ナーガが席に座るように促す。 「あぁ、はいはい。この天使モドキの隣かよ。」 羽が生えた隣の生徒が目に入ったらしいナーガは悪態をついた。 「て、天使モドキじゃないです。すいません。でも一応8割近くは天使の血をついでるんです。すいません。」 天使モドキと呼ばれた生徒はパタパタと羽を動かしながら、そして、何故か謝りながら反論する。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加