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あの人だかりはなんだろう?
知りたい!見たい!
と訴えるような眼差しで蛍が恭真の腕を少し引っ張りながら促す。
「わかったよ、行ってみようか。」
正直、人だかりまで行くには多少距離があり恭真は面倒だったのだが、蛍の強力すぎる眼差しに負けた。
だんだんと近づくにつれて、何が起こっているのかが分かってきた。どうやら、誰かが怒鳴っているようだ。
「あ!女の子たちが怒ってる。」
かなり早い段階で女の子と見分ける蛍
、さすが狼族とでも言おうか。
人だかり中心が見えるところまで移動すると、数人の女子がベンチに座っている1人の女子を囲んでいた。
なんとよく見ると、囲まれている方はクラスSSの衣吹であった。
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