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「だから、アンタが私の彼氏を奪ったのよ!」
衣吹を囲んでいる女子のリーダーらしき女がヒステリックな声を出した。
衣吹を囲んでいる人数は全員で1人、2、3人・・・・5人だ。
いずれも、制服のリボンとスカートがオレンジのチェックのことから クラスA の生徒らしかった。
「君の彼氏など知らん。それに、私は君の彼氏などに興味などない。」
囲まれている状態でも、眉ひとつ動かさずため息をつきながら、言い返す。
「興味とかじゃなくて、奪ったのは事実でしょう!?アズちゃんが別れた理由知ってる!?「俺、ある子に一目惚れした。」 あなたが奪ってるじゃない!」
それは誰が見ても明らかな、衣吹に対する完全に言いがかりだった。しかし、恭真達を含む野次馬達は緊迫した空気のため口出しするものはいない。
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