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「今の人、ドラゴンで登校してたよ。」
「ドラゴンって初めて見たー。」
「うわぁ、すげぇ。」
周りの生徒が声をあげるなか、満更でもない恭真はさほど気にする様子もなく自分の教室へと向かうのだった。
白をベースとした広々とした学園内を見渡しながら新入生だと思われる生徒達を教室に向かう途中、新入生たちの騒ぎ声が聞こえた。
「あの人って月神 衣吹(ツキノカミ イブキ)じゃね!?」
「あっ、本当だ!たしか、月神家ってかなりの大金持ちなんだよね。 」
「そうそう、たしか国の億万長者ランキングベスト3に入ってるって」
「ヤバくない!?」
周りの生徒に騒がれることなど、気にする様子もなく平然とした態度で歩く衣吹は、やはりただ者ではないようにみえる。
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