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朝……………
ダダダダダダ
静かな朝にけたたましい音が響いた。
バン!!
そして壊れそうなくらいに勢いよく開けられたドアの音。
「おっはよーー!!空(ソラ)ちゃん☆」
男は元気よくあたしの部屋に入ってきて、爽やかな挨拶をしてきた。
『………………。』無視
少しの間静かな空気が流れる。
「ねぇ起きて~♪」
ユッサユッサユッサユッサユッサユッサ
気持ちの悪い猫撫で声で、その男はめげずにあたしを起こそうと揺さぶる。
イライライラ
『うるせぇ!!』
ブチ切れた。
あたしはその揺さぶりに耐えられなくなった。
「うわああああん!!そんなに怒らないでーー!」
『何だよ!クソじじい!』
……そう、この男はあたしの父である。この事実は消せない。
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