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河崎は、ぼろ、と涙を流した。
「──！！」
な、泣いた！？
え、なんで？
俺何かした.... ....?
漸く、すみませんと言うと、菓子折を受け取らずに扉を閉めてしまった。
「.... .... .... 。」
ええ.... ....
泣いてた.... よな....?
取り敢えず、北山は自宅に入った。
うん、
きっと、嫌なことを思い出してしまったんだろ。
.... ま、俺をみて思い出されていたんならちょっとショックだけどな。
.... ....
最近は、おバカな餓鬼しか相手にしてねぇからなぁ。
高等部の予備校で講師をしている北山。
大人の間で絡むことなど少なく、
高校生を大半相手にしている。
「あー、復習用のプリントでも作るかぁ。」
北山はパソコンを立ち上げた。
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